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ひと月のうち2日程度、勤務表に「〇」と示される日がある。
シフトでなく事務をする為に与えてもらえる日だ。
だが最近は諦めている。
職員が欠勤したから代わりにシフトに入る。
利用者の受診同行。
・・・
結局事務所の椅子に座れるのは夕方4時とか。返上で完全フロア勤務とか。
月末「〇」の日。
午前中、利用者の定期受診。有難い事に家族だけで受診して下さるので、前回受診日以降の施設での様子を出力してまとめ、家族に渡して送り出した。
そしてその日退去予定の利用者家族がいつ来られるか分からないので、書類を準備をして待っていた。
そうするうち、受診から帰って来た利用者と家族に、受診結果を聞き、次月からの支援計画を説明し・・・等しているうちに、退去の家族が来苑された。
手続きが終わって見送ってすぐ、管理者から迎えの要請があった。
管理者はその時、救急搬送された他ユニットの利用者に付き添い、病院に行っていた。
事務所に戻って午前中の書類の整理をして、昼ご飯を食べたのは午後2時半。
市役所に所用の電話等して4時過ぎてパートさんが帰る為、リーダーにフロアの様子を尋ねると
「居られるならフロアに居て欲しい」
と言われ、現場に入った。5時前に夜勤者が出勤して来てもろもろ申し送り、夕食の準備、提供して5時半の退勤時間を迎えてしまった。
なんも出来てねーじゃねーか!
一日分の事務仕事をいつやるか、・・・夜勤。
というわけで、その後の夜勤中は自分を追い立てて事務をする。
麻酔銃下さい! って言いたくなるくらい、利用者には寝てて欲しい。
夜勤の退勤時間頃から利用者家族への電話をしても良いくらいの時間になる。電話した後資料を用意して軽く1時間半過ぎる。くたくた、ボロボロになって帰る。途中の交差点で信号待ちをしている間に何度となくブレーキが緩んで少しずつ前に出ていた。危ない、危ない・・・
1か月前、勤務表を組まれた時には無かった予定がなぜかいくつも入る。結局日勤帯の事務は無理だと悟っている。誰かがやらなきゃいけない事ばかりではあるのだけれど。
シフトでフロアでの仕事だけだったらどんなに楽だろうと思う。でも、実際に現場の仕事だけをしていた頃には楽だとは思っていなかった。
事務の仕事をするにあたって、現場を離れる事で体が少し楽になるのではと期待したのだが、実際には事務が上乗せされた形だ。
この先どれほど頑張れるだろうかと思う。心身ともにボロボロになって辞めていく介護職が後をたたない。
それでも求む、介護職。助けてほしい。介護職を助けてくれるのは介護職なのだ。